五十肩治療: 整骨院・病院・整体の違いと最適な選び方 – 和歌山 泉南 阪南 岬町 久保整骨院 院長のブログ

五十肩治療: 整骨院・病院・整体の違いと最適な選び方

2025年 4月 1日 / 投稿者 / 五十肩
こんにちは!
大阪府泉南郡岬町・和歌山市まで車で5分のところにある久保整骨院院長の久保です。
国家資格を持ち、30年以上で延べ50万人の患者さんを施術してきた経験をもとに、今回は「五十肩」についてお話しします。

はじめに:五十肩でお悩みの皆さんへ

朝起きて腕を上げようとしたら、突然「ズキッ」と痛みが走る。
洗濯物を干そうとしても腕が上がらない。
髪を結ぼうとしても手が後ろに回らない…。
「なぜ急に肩が痛くなったのだろう?」
「このまま腕が上がらなくなるのではないか」
「この痛みはいつまで続くのだろう…」
そんな不安や痛みで夜も眠れず、日常生活に支障が出ている方も多いのではないでしょうか。
五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)は、40代から60代の方によく見られる症状です。
名前に「五十」とついていますが、実は40代、60代の方でも多く発症します。
でも、どこで治療を受ければいいのか迷いますよね。
整形外科?整骨院?それとも整体?今日はそんな疑問にお答えします。

五十肩で悩む原因:なぜ痛みが出るのか

1. 肩の構造と五十肩のメカニズム

肩は体の中でも非常に複雑な関節です。腕を自由に動かせる代わりに、不安定な構造になっています。
肩の周りには、たくさんの筋肉や腱、靭帯があり、これらが協力して肩を支えています。
五十肩になると、肩を包む「関節包」という袋が炎症を起こして硬くなります。
すると、腕を動かしたときに痛みが出たり、動きが制限されたりします。
これが「凍結肩(フローズンショルダー)」と呼ばれる状態です。
腕が上がらないのは、関節が「凍りついた」ように硬くなっているからなのです。

 2. 年齢による変化と発症リスク

なぜ40~60代に多いのでしょうか?
それは加齢とともに、肩の筋肉や腱が少しずつ弱くなるからです。
若い頃に比べて血流も悪くなり、組織の回復力も落ちてきます。
特に以下の方は注意が必要です:
– デスクワークが多く、同じ姿勢が続く方
– スマートフォンを長時間使う方
– 肩に負担がかかる仕事をしている方
– 糖尿病や甲状腺の病気がある方(発症リスクが高いとされています)

3. 放っておくと起こる悪化のサイクル

五十肩は、「痛みがあるから動かさない→動かさないからますます硬くなる→硬くなるからより痛みが増す」という悪循環に陥りやすい症状です。
初期段階では痛みが強く、夜間に痛みで目が覚めることもあります(急性期:3~6ヶ月)。その後、痛みは和らぐものの、肩の動きが制限される時期が続きます(拘縮期:6ヶ月~1年)。
最終的には少しずつ動きが戻っていきますが(回復期:1~3年)、適切な治療をしないと、完全には元に戻らないことも珍しくありません。
つまり、「放っておいたら治る」と思われがちですが、適切な治療を受けないと、回復に非常に時間がかかったり、肩の動きが制限されたままになったりする可能性があるのです。

 どこで治療を受けるべき?最適な選択肢

 1. 整骨院での治療:体全体のバランスから改善

私たち整骨院では、五十肩を単なる「肩の問題」とは考えません。
肩の痛みの原因は、実は首や背中、骨盤のゆがみにあることも少なくないからです。
整骨院での五十肩治療の特徴は:
– **手技療法**:経験豊富な施術者の手で、身体の歪みを整え、関節の動きを改善します。
– **微弱電流**:新陳代謝を促し血行を促進し、細胞を活性化して痛みを和らげます。
– **運動療法**:無理なく肩を動かす方法を指導し、徐々に可動域を広げていきます。
– **日常生活の指導**:痛みを悪化させない生活習慣や、自宅でできる体の使い方をアドバイスします。
当院では特に、患者さん一人ひとりの生活習慣や体の状態に合わせたオーダーメイドの治療計画を立てています。
「この動きが一番痛い」という動作を詳しく分析し、その原因となる筋肉や関節にピンポイントでアプローチします。
例えば、洗濯物を干す動作が辛い方には、その動作に関わる特定の筋肉を重点的にケアします。

2. 病院(整形外科)での治療:医学的アプローチ

整形外科では、レントゲンやMRIなどの検査を行い、五十肩の状態を詳しく調べることができます。
他の重大な疾患(腱板断裂など)との鑑別診断も可能です。
病院での主な治療法は:
– **消炎鎮痛剤の処方**:痛みを抑える薬を処方してもらえます。
– **ブロック注射**:強い痛みがある場合、肩に直接注射をして痛みを軽減します。
– **リハビリテーション**:理学療法士による専門的なリハビリを受けられることもあります。
特に以下のような場合は、まず整形外科を受診することをお勧めします:
– 突然の激しい痛みがある
– 外傷後(転倒など)に痛みが出た
– 腕に力が入らない、しびれがある
– 夜間の痛みがひどく、睡眠が取れない

 3. 整体での治療:全身のゆがみ調整

整体では、体全体のバランスを整えることで、肩の痛みを改善するアプローチをとります。
整体の特徴的な治療法は:
– **骨格矯正**:背骨や骨盤のゆがみを調整し、肩への負担を減らします。
– **筋膜リリース**:硬くなった筋膜(筋肉を包む膜)をほぐし、柔軟性を高めます。
– **東洋医学的アプローチ**:経絡(気の通り道)に沿ったケアで、体のバランスを整えます。
特に姿勢の悪さが原因で肩に負担がかかっている方には、効果的な治療法といえるでしょう。

 よくある質問

Q1: 五十肩は自然に治りますか?

**A:** 自然に治る場合もありますが、1~3年という長い時間がかかることが多いです。
また、適切な治療をしないと、完全には回復せず、肩の動きに制限が残ることもあります。
早期に適切な治療を受けることで、回復期間を短縮できます。

 Q2: 整骨院と整形外科、どちらを先に受診すべきですか?

**A:** 急な強い痛みや、外傷後の痛み、しびれがある場合は、まず整形外科で検査を受けることをお勧めします。
特に重大な異常がなく、「五十肩」と診断された後は、定期的な整骨院の施術と自宅でのケアを組み合わせるのが効果的です。

Q3: 五十肩の治療期間はどのくらいですか?

**A:** 症状の程度や個人差によりますが、適切な治療を続けると、3~6ヶ月で日常生活に支障がない程度まで改善することが多いです。
ただし、完全に元の状態に戻るには、さらに時間がかかる場合もあります。
当院では平均して、週2回の施術を1~2ヶ月続けると、多くの患者さんが明らかな改善を実感されています。

まとめ:五十肩治療で大切なこと

五十肩の治療で最も大切なのは、「適切なタイミングで、適切な治療を受ける」ことです。
痛みが強い急性期には、整形外科での診断と痛みのコントロールが効果的です。
その後の回復期には、整骨院での定期的な施術と、自宅でのケアを組み合わせることで、より早く効果的に回復できます。
当院では、一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた施術プランをご提案しています。
「もう少し早く来ていれば…」というケースも多いので、肩の痛みや違和感を感じたら、早めにご相談ください。
肩の痛みと長く付き合う必要はありません。
適切な治療と日常生活でのケアで、肩の動きを取り戻し、痛みのない生活を手に入れましょう。
大阪府泉南郡岬町の久保整骨院では、五十肩でお悩みの方の無料相談を実施しています。
「この痛み、どうすればいいの?」という疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。

(柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 久保修一 監修)

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