テニス肘と野球肘について
「上腕骨外側上顆炎」と書くと読み方もわからないし拒否反応を示す方もいらっしゃるかと思いますが、これは俗に言う「テニス肘」のことです。「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」は、腕の上側が痛む症状のことをいいます。
同じように、肘の内側が痛む場合は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」といい、一般的に言うところの「野球肘」です。
テニス肘と野球肘の原因
テニス肘、野球肘ともにスポーツの名前がついていることや、肘の痛みが出ることなどが共通しています。そして、原因も共通していて、どちらも間違った手の使い方をしていることが原因で、肘に負担がかかる手の使い方をしているために発症します。
ウエイトレスやホテルマンに多くみられる症状です。
例えば物を取るとき、手首が反るように持ち上げると肘の上部に負担がかかります。
反対に、手首を曲げるように持つと肘の内側に負担がかかります。
このように肘のある部分に負担がかかる動作を繰り返すと、炎症が起き、いずれテニス肘や野球肘を引き起こします。
身体全体のバランスを整える治療で肘の痛みを改善する
当院では肘の痛みの患者さんには、全身のバランスを整え身体の動きを良くする治療を行います。また先述した通り、テニス肘や野球肘などの肘の痛みは間違った手の使い方が原因なので、体を動かしながら正しい動きを覚えてもらえるよう指導させていただきます。
大抵の方はこれで改善されますが、もし痛みが残っている場合は痛む場所に「活法」で血液、リンパ液、ホルモンなどの流れを良くする治療をおこないます。
(柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 久保修一 監修)