股関節が開かない方へ|力を入れず抜くだけで関節が動き出す理由

股関節が硬く、足が開きにくい方へ

力を入れて開こうとするほど、関節は動かなくなります。「抜くだけ」のコツが分かると、痛めずに関節を動かしていけます。

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

この記事の答え
  • 股関節を開こうと力を入れると、関節のまわりが締まって固まり、かえって動かなくなります。無理に動かすと、関節の中がこすれて痛めます。
  • 力を抜くと、関節は自分の重さでゆっくり本来の位置へ入っていきます。「開こう」とせず、「抜くだけ」でいいのです。
  • 抜くコツは、足首をだらんと投げ出すイメージで、息をゆっくり長く吐くこと。抜けなくても、練習すれば抜けるようになります。

「力を抜いてください」と言われても、抜けない
「体を開いてください」と言われて、がんばってしまう
「体をさわられると、つい身構えてしまう」

実は、この「力が入ってしまう」ことが、体を治りにくくしています。今回は、「力を抜くだけ」で関節が動き出すというお話です。

施術者が男性患者の股関節をやさしく動かしているイラスト

股関節を動かそうとがんばるほど、なぜ動かなくなるのでしょうか?
今日は、この疑問にお答えしていきます。

目次

股関節は、開こうとせず力を抜くだけでいい

先日来られた70代の男性。股関節に変形があり、動かすと途中で引っかかる状態でした。

私が足を持って、そっと外に開こうとすると、ご本人がぐっと力を入れて手伝おうとします。

そこで、こうお伝えしました。

「開こうとしないでください。力を抜くだけでいいんですよ」

すると、少しずつ関節が動き出しました。ご本人も「あ、ほんとだ」と驚いておられました。

力を入れると股関節が動かない3つの理由

1. 力を入れると、関節が固まる

筋肉に力が入ると、関節のまわりがぎゅっと締まります。すると、関節は動けなくなります。

力を入れながら無理に動かそうとするのは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなものです。

2. 無理に動かすと、痛める

固まった関節を、力ずくで動かすとどうなるか。関節の中がこすれて、痛みます。

この男性も、以前はご自分で足を開こうとして、ぐっと力を入れていたそうです。「そんなやり方をしていたら、かえって治りませんよ」とお伝えしました。

3. 力を抜くと、関節は自然に入る

逆に、力を抜くとどうなるか。関節は、自分の重さでゆっくりと本来の位置へ入っていきます。

「力を抜いたら、関節がずーっと入っていくんですよ」。無理に押し込むより、ずっと楽で、ずっと安全です。

施術者が男性患者の姿勢の歪みを検査しているイラスト

力が抜けないのは、癖になっているから

「力を抜いてください」と言われても、抜けない方はたくさんいます。

理由は、体をさわられると力が入る癖がついているからです。

  • これまで強く押される施術を受けてきた
  • 痛い思いをした経験がある
  • だから、さわられると身構えてしまう
  • 身構えると、体はずっと緊張したままになる
  • 緊張したままだと、いつまでも治らない

この男性にも、「触られると力が入る癖になっていますね」とお伝えしました。だから、抜く練習から始めたのです。

力を抜く練習のコツ

力を抜くのは、意外とむずかしいものです。コツをお伝えします。

  • 「抜こう」と考えすぎない。考えると、かえって力が入る
  • 足なら、足首をだらんと投げ出すイメージで
  • 息をゆっくり長く吐くと、自然に抜けやすい
  • 抜けなくても、あせらない。練習すれば抜けるようになる
  • 「まかせる」つもりで、体をあずける
ラグの上に横向きに寝転んでくつろぐ男性のイラスト

「入れるのは、頭の中で思うと入ってしまうんですよ。抜くだけでいいです」——そうお伝えすると、この方も少しずつ抜けるようになっていきました。

力を抜くと、股関節はこう変わった

抜けるようになると、体は大きく変わりました。

  • 引っかかっていた股関節が、動き出した
  • 左右の足の長さの差が、減った
  • あお向けに寝ても、違和感がなくなった
  • 正座が楽になった
  • 重心が真ん中にきて、座りやすくなった
  • 背すじが伸びて、姿勢が良くなった
施術室で背すじを伸ばして立つおだやかな笑顔の男性のイラスト

「肉がついていないのに、ついたみたいになったでしょう」とお伝えすると、不思議そうにしておられました。肉がついたのではなく、骨の位置が戻ったのです。

立つときも「力ずく」にしない

力を抜くことは、日常生活にもつながります。

椅子に手をついてゆっくり立ち上がる男性のイラスト

たとえば、椅子から立ち上がるとき。勢いをつけて、ぐっと立ち上がっていませんか。

  • 勢いで立つと、股関節に大きな力がかかる
  • 手を椅子や机についてから、ゆっくり立つ
  • 座るときも、手をついてゆっくり下ろす
  • これだけで、関節への負担が大きく減る

「今の立ち方は、危なかったですよ。あれは50代くらいまでの立ち方です」——この男性にも、そうお伝えしました。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 不思議に思うくらい痛みが引き足の歪みも治った!
▶ 正座が出来かったのが治療中に出来るようになった!

日常の中で「力を抜く」練習

力を抜くのは、施術のときだけではありません。毎日の中でも練習できます。

  • 寝る前に、あお向けで手足をだらんと投げ出してみる
  • 息を大きく吸って、長くゆっくり吐く。吐くときに力が抜ける
  • 肩をぐっと上げて、すとんと落とす。落とした感じが「抜けた」状態
  • 歩くとき、肩や手に力が入っていないか確かめる
  • 座っているとき、歯を食いしばっていないか確かめる
ラグの上に横向きに寝転んでくつろぐ男性のイラスト

人は緊張していると、知らないうちに力が入っています。とくに、痛いところがある方は、そこをかばおうとして体じゅうに力が入りがちです。

力が入ったままだと、血のめぐりも悪くなり、治りも遅くなります。1日に何回か、意識して力を抜く時間をつくってみてください。それだけで、体は変わりはじめます。

よくある質問

どうしても力が抜けません。

すぐに抜ける方のほうが少ないので、心配いりません。練習すれば抜けるようになります。まずは息をゆっくり長く吐いてみてください。それだけで、少しゆるみます。

自分でストレッチをするときも、力を抜くのですか?

はい。ぐっと伸ばそうと力を入れるより、力を抜いて、伸びるのを待つほうが効果的です。痛いところまで引っぱるのは、やめてください。

力を抜くと、体が支えられなくなりませんか?

施術中は、私が支えているので大丈夫です。日常生活では、必要な力は自然に入ります。むしろ、いらないところに力が入っているほうが問題なのです。

力を入れて動かすほうが、よく動く気がします。

その場は動いた気がしますが、関節の中はこすれて傷んでいます。力を抜いて動かすほうが、痛めずに、しかも長持ちします。

まとめ

はじめの問い「股関節を動かそうとがんばるほど、なぜ動かなくなるのでしょうか?」の答えは、こうです。

力を入れると、関節は固まって動けなくなります。無理に動かせば痛めるだけ。力を抜くと、関節は自然に本来の位置へ入っていきます。抜けないのは癖なので、練習すれば抜けるようになります。立ち上がるときも、手をついてゆっくり。

「力を抜いてと言われても分からない」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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