股関節が痛い70代男性が、トレーニングを「やめた」ら歩きやすくなった話【改善記録】

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

「よくなろうと思って、毎日トレーニングをしていました」
「でも、だんだん歩きにくくなってきて…」
「夜になると、股関節がうずくんです」

70代の男性。股関節の変形があり、なんとか良くしようと、スクワットや自転車を熱心に続けてこられました。

でも、体は良くなるどころか、つらくなる一方。今回は、「がんばるのをやめた」ことで歩きやすくなった方のお話です。

住宅街の道をゆっくり散歩する男性のイラスト

大切なこと:関節の変形や強い痛みがあるときは、まず整形外科で検査を受けてください。病院での診断と治療が最優先です。当院の役割は、そのうえで体の使い方と歪みを整えて、負担を減らすことです。

こんなことはありませんか?

  • 良くしようと思って、トレーニングをがんばっている
  • なのに、だんだん歩きにくくなってきた
  • 夜になると、股関節や膝がうずく
  • 「昔はもっと動けたのに」と思うことがある
  • このままだと手術になるのでは、と不安
目次

「トレーニングをやめたら、歩きやすくなった」

この男性は、以前から股関節の変形がありました。なんとかしようと、スクワットや自転車のトレーニングを熱心に続けてこられたそうです。ジムにも通っておられました。

でも前回、私はこうお伝えしました。「それは、やめてください」と。

今回、来られたときの第一声がこれです。

「あれから、だいぶ良くなったんですよ」

実際に歩いてもらうと、以前とは全然ちがいます。「歩きやすくなってきました」とご本人。

周りの方にも止められて、ジムに行く回数を減らされたそうです。私は「正解ですよ」とお伝えしました。

なぜ、トレーニングがよくなかったのか

自宅でスクワットをしてつらそうな男性のイラスト

「体のために」と思ってやっていたことが、なぜ良くなかったのか。理由はシンプルです。

関節に、体重がかかりすぎていた

スクワットは、しゃがんで立つ運動です。このとき、股関節や膝には体重以上の力がかかります。

変形が始まっている関節に、その力を毎日かけていたらどうなるか。関節は、少しずつつぶれていきます。

筋肉はついても、関節は痛む

トレーニングをすれば、たしかに筋肉はつきます。でも関節は別です。体重をかければかけるほど、中がすり減っていきます。

夜のうずきは、その「炎症」だった

この方が困っていた夜のうずき。あれは、つぶれた関節の中で起きている炎症(えんしょう=赤くはれて熱を持つこと)です。

つまり、昼間のトレーニングで関節を痛めて、その痛みが夜に出ていたのです。

検査で分かったこと

施術者が男性患者の姿勢の歪みを検査しているイラスト
  • 股関節の変形があり、動かすと途中で引っかかる
  • もともと体が硬く、変形しやすい
  • 片側の足が縮んでいる
  • 骨盤や肩甲骨(けんこうこつ)の高さに、左右で差がある
  • 頭の位置も、真ん中からずれている
  • 足が歪んだまま歩いている

ただ、前回よりも体を支える力は戻ってきていました。トレーニングをやめて、休ませたぶん、体が回復していたのです。

施術でしたこと——「力を抜くだけ」

この日の施術で、いちばん大事にしたのは「力を抜いてもらうこと」でした。

施術者が男性患者の股関節をやさしく動かしているイラスト

「力を抜くだけでいいですよ。開こうとしないでくださいね」

そうお伝えしても、最初はどうしても力が入ります。触られると身構えてしまう癖がついているのです。

でも、力を抜いてもらうと、関節は自然に動き出します。無理やり開こうとすると、かえって痛めてしまうのです。

施術のあと——「寝ても違和感がない」

股関節、骨盤、背中、肩甲骨、頭。順番にやさしく整えていきました。すると——

  • 関節が動き出し、左右の差が減った
  • あお向けに寝ても、違和感がなくなった
  • 正座が楽になった
  • 重心が真ん中にきて、座りやすくなった
  • 背すじが伸びて、姿勢が良くなった
  • 身長が伸びた(骨ではなく、姿勢が戻ったから)
施術室で背すじを伸ばして立つおだやかな笑顔の男性のイラスト

「昔はこうやって寝ると痛かったんですよ」と話されていた姿勢も、この日は楽になっていました。

これからのこと

私がお伝えしたのは、シンプルなことです。

  • スクワットや自転車のトレーニングはやめる
  • 歩くだけでいい。ただし続けて30分ではなく、10分を3回に分ける
  • 重いものを持たない。階段もできるだけ減らす
  • 立つときは、手をついてゆっくり立つ
  • 立ったら寝転ぶ、動くときは立って動く。同じ姿勢を長く続けない

「オリンピックに出るわけじゃないですよね。日常生活が普通にできればいいんじゃないですか」——そうお伝えすると、うなずいておられました。

次回は1週間後に、体がどうなっているかを確かめます。

股関節の痛みと共に全身が楽になり、生活に張りが出てきた!
腰痛と股関節痛がひどく歩行も大変でしたが、治療後には痛みなく歩いて帰れました。

よくある質問

トレーニングをやめたら、筋肉が落ちませんか?

少しは落ちますが、日常生活を普通に送っていれば、大きく落ちることはありません。むしろ、痛めて動けなくなるほうが、ずっと速く筋肉は落ちます。今は関節を守ることを優先してください。

歩くのも、やめたほうがいいですか?

いいえ、歩くのは続けてください。ただし、長く続けて歩くのではなく、10分ずつに分けてください。朝10分、昼10分、夕方10分。これで十分です。

夜のうずきは、良くなりますか?

関節への負担が減ると、炎症も減り、うずきは軽くなっていきます。この男性も、体を整えたあとは寝るのが楽になっていました。ただし、つらい日が続くときは病院での診察も受けてください。

もう変形しているなら、手遅れですか?

手遅れではありません。変形したところが完全に元に戻ることはありませんが、負担を減らして体の歪みを整えれば、痛みは減り、歩きやすくなります。この先も自分で歩ける体を目指しましょう。

まとめ

良くしようとがんばったトレーニングが、関節をすり減らしていました。やめて休ませたことで、この男性の体は歩きやすくなり、夜も楽に寝られるように。大事なのは、鍛えることではなく、負担を減らすことでした。

「がんばっているのに良くならない」という方は、一度、久保整骨院にご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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