聴覚過敏はなぜ起きる?|神経が働きすぎて「いらない音」まで拾ってしまう仕組みと、落ち着かせる方法

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

「雨の音が、うるさくて仕方がない」
「まわりの音を、全部拾ってしまう」
「耳の検査では、異常なしと言われた」

音がつらい。でも、耳そのものには問題がない。そんな聴覚過敏でお悩みの方に、今回は「なぜ音を拾いすぎてしまうのか」をお伝えします。

両耳をそっと押さえて音がつらそうな表情の女性のイラスト
目次

「いらない音まで、全部聞こえてしまう」

先日来られた30代後半の女性。いくつもの不調を抱えておられましたが、いちばん困っているのが聴覚過敏でした。

ひどいときは、雨の音のような、普段なら気にならない音まで全部拾ってしまう。ボボボボ、と耳に入ってくる。耳鼻科で鼓膜の検査をしても「異常なし」。

症状には波があり、調子のいい日と悪い日があるそうです。

人間は、本当はすべての音が聞こえている

ここで、大切なことをお伝えします。

人間の耳には、本当はまわりのすべての音が入ってきています。エアコンの音、外の車の音、時計の秒針、自分の呼吸。全部、鼓膜は拾っています。

でも普段、私たちはそれを「うるさい」と感じません。なぜなら、脳と神経が「聞きたい音だけ」を選んで聞いているからです。

たとえば、考えごとをしているときに声をかけられても、聞こえないことがありますよね。あれは、耳が悪いのではなく、脳が「今は要らない」と判断しているからです。

神経が働きすぎると、選べなくなる

では、聴覚過敏のときに何が起きているのか。

1. 神経が緊張して、働きすぎている

体がずっと緊張状態にあると、神経も休まずに働き続けます。常にアンテナを最大にして、まわりを警戒している状態です。

2. すると、音を「選べなく」なる

働きすぎた神経は、選別する余裕をなくします。結果、いらない音まで全部、そのまま脳に届いてしまう。これが「音を拾いすぎる」正体です。

3. 疲れると、さらにひどくなる

「波がある」のは、このためです。疲れがたまった日、ストレスが強い日ほど、神経はさらに緊張し、症状が強く出ます。

施術者が女性患者の姿勢の歪みを検査しているイラスト

この女性も、体を検査すると、肩がカチカチに固まり、体を支える力は小学2〜3年生ほど。エネルギーは1割しか残っていませんでした。神経が休めない体だったのです。

だから「落ち着かせる」ことが治療になる

聴覚過敏に対して当院がすることは、シンプルです。働きすぎている神経を、落ち着かせてあげること。

施術者が女性患者の頭と首にそっと手を添えているイラスト
  • きつい刺激は使わない。神経をさらに興奮させてしまうから
  • 触れるか触れないかの、眠たくなるような軽い刺激で整える
  • 肩まわりの詰まりを取り、頭と耳への血のめぐりを回復させる
  • お腹をゆるめ、体全体をリラックスモードに切り替える
  • 頭と首の歪みを、やさしく戻す

この女性も、頭と首、耳のまわりを整えていくと——「耳の奥の変な感じが、探しても分からない」状態まで変化しました。同時に、頭痛もほとんど消えていました。

家でできる、神経を休ませる工夫

  • お風呂にゆっくりつかる。40度くらいのお湯でも十分
  • 寝る前のスマホやテレビを減らし、音と光の刺激を落とす
  • 静かすぎる部屋より、小さな自然音があるほうが楽な方もいる
  • 疲れたら、がまんせず寝転がる
  • 睡眠時間を、少しでも増やす
  • 人混みや騒がしい場所に長くいたあとは、意識して静かな時間をつくる
リビングで横になってくつろぐ女性のイラスト

大切なのは「音を我慢する」ことではなく、「神経を休ませる」ことです。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 自律神経失調症で不眠、不定愁訴になり、それが日々改善しています。
▶ 自律神経が乱れている症状が、無くなり元気が出てきました!

音だけではなく、他の感覚も敏感になっていることがあります

神経が緊張して働きすぎているとき、敏感になるのは音だけとは限りません。

  • 光がまぶしく感じる。スーパーの照明がつらい
  • においに敏感で、香りの強い場所が苦手
  • 人混みに行くと、どっと疲れる
  • 服のタグや締めつけが気になる
  • 気圧や天気の変化で、体調がくずれる
ソファで穏やかに休む女性のイラスト

この女性も、音の症状のほかに、めまい、頭痛、立ちくらみ、胃の不調を同時に抱えておられました。ひとつずつ別の病院にかかって、それぞれに薬をもらう。でも根っこはひとつで、神経が休めていないことだったのです。

だから当院では、症状を追いかけるのではなく、体全体を落ち着かせることから始めます。神経がゆるむと、音も、光も、においも、感じ方が変わってきます。

よくある質問

耳鼻科では「異常なし」と言われました。どうすればいいですか?

鼓膜や聴力に問題がないのに音がつらいときは、神経の緊張が関係していることが多いです。耳そのものではなく、体全体の緊張とめぐりを整えるアプローチをおすすめします。

聴覚過敏は治りますか?

「必ず治る」とはお約束できません。ただ、神経の緊張がゆるむと、音の入り方が変わる方は多くいらっしゃいます。この女性も、初回で耳の違和感が分からなくなりました。まずは体を整えることから始めてみてください。

イヤーマフや耳栓を使ってもいいですか?

つらいときに使うのは構いません。ただ、ずっと閉ざしていると、かえって敏感さが増すこともあります。「つらい場面で使う」「家では外す」といった使い分けがおすすめです。

めまいや頭痛も一緒にあります。関係ありますか?

はい、深く関係しています。どれも神経の緊張とめぐりの悪さから来ていることが多く、体を整えると一緒に変わっていくことがよくあります。

まとめ

人間の耳には本来すべての音が入っていて、神経が「聞きたい音」だけを選んでいます。神経が緊張して働きすぎると、その選別ができなくなり、いらない音まで拾ってしまう。だから、神経を落ち着かせることが、いちばんの近道です。

「音がつらい」とお悩みの方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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