運転中に足がしびれる方へ|シートは倒さず前上がりに調整しよう

運転していると、足がしびれてくる方へ

アクセルを踏む姿勢が、骨盤を後ろに倒してしまいます。シートの調整を少し変えるだけで、運転中のしびれを減らすことにつながります。

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

この記事の答え
  • 運転中に足がしびれるのは、アクセルを踏むために足を前に出す姿勢や、背もたれを倒す姿勢で、骨盤が後ろに倒れるからです。
  • 背もたれは倒しすぎず、座面は前上がりに。乗り込んだら、お尻の皮膚を軽く上げてから、坐骨で座り直してください。
  • 信号待ちで座り直す、着いたら深呼吸して座り直す、帰ったらまず10分寝転がる、などでこまめに体をリセットします。

「長く運転していると、足がしびれてくる」
「降りるときに、腰が伸びない」
「仕事で運転をやめるわけにいかない」

車での移動が多いお仕事の方から、よくいただくご相談です。今回は、週5日、車で回る営業をされている60代男性の例をもとに、運転席で骨盤が倒れる理由と対策をお伝えします。

営業車を運転する60代男性のイラスト
目次

運転していると足がしびれてくるのはなぜ?

先日、2回目に来られた60代の男性。営業のお仕事で、1日の多くを運転に使われます。

この方が話してくださったのが、「長く乗っていると、しびれてくる」ということ。私はお伝えしました。「ということは、運転している間に、骨盤が後ろに倒れているということですよ」。

運転席で、骨盤が倒れてしまう理由

1. アクセルを踏むために、足を前に出す

これが最大の理由です。足を前に投げ出す姿勢になると、骨盤は自然と後ろに倒れます。アクセルを踏む動作そのものが、骨盤を倒す方向に働くのです。

2. 背もたれを倒すと、お尻が前に滑る

楽に感じるので背もたれを倒しがちですが、倒すほどお尻は前に滑り、骨盤は寝てしまいます。すると、坐骨ではなく仙骨のあたりで座ることになります。

3. 座面が後ろ下がりのシートが多い

車のシートは、体が前に滑り出ないよう、座面が後ろ下がりに作られているものが多くあります。これも骨盤が倒れる一因です。

椅子で背中が丸くなり骨盤が後ろに倒れた姿勢で腰を押さえる男性のイラスト

4. 疲れてくると、さらに崩れる

長時間運転していると、姿勢を保つのがしんどくなり、足を開いたり、体を片側に預けたりと、どんどん崩れていきます。

足のしびれを防ぐ、運転席の4つの調整

  • 背もたれを倒しすぎない。ほぼ立てるくらいの角度に
  • 座面を前上がりに調整する。調整機能があれば、前側を少し上げる
  • 座席の高さを見直す。低すぎると骨盤が倒れやすい
  • 坐骨で座り直す。乗り込んだら、お尻の皮膚を軽く上げてから座る
背もたれを立てて正しい姿勢で運転する男性のイラスト

「ゼロにはすぐならないけれど、前よりマシになっていけば、だんだん良くなりますよ」——この男性にもそうお伝えしました。完璧を目指さなくて大丈夫です。

運転中に気をつけたい、2つの癖

足を開かない

疲れてくると、無意識に足が外に開いていきます。すると股関節や骨盤がねじれ、腰への負担が増します。

足首をねじらない

アクセルにかかとを置いたまま足首だけをひねる操作を続けると、足首が歪みます。足首の歪みは、膝、股関節、腰へと伝わっていきます。

信号待ちや休憩でできる「リセット」

運転中でも、体をリセットする機会はあります。

  • 信号待ちで、お尻を少し浮かせて座り直す
  • サービスエリアや訪問先に着いたら、降りる前に一度、深呼吸して座り直す
  • 降りたら、いきなり動かず、まず背すじを伸ばして足踏みを数回
  • 訪問の合間に、1〜2分でいいので立って体をゆらす
腕を振って歩く男性のイラスト

「痛みが出てきたら、座り方が悪いんじゃないかと思って、座り直してほしいんです」。これを繰り返すうちに、体が正しい座り方を覚えていきます。

本当は「座る時間を減らす」のがいちばん早い

正直にお伝えすると、治りをいちばん早くするのは、座る時間を減らして寝転がる時間を増やすことです。

ラグの上に横向きに寝転んでくつろぐ男性のイラスト

ただ、お仕事がある方に「運転をやめてください」とは言えません。だから、仕事を続けながら治す方法をお伝えしています。シートを調整し、こまめに座り直し、帰ったら寝転がって休む。これで、体は少しずつ変わっていきます。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 体、気持ちが軽くなった。
▶ 姿勢・腰が良くなり、足がしっかり前に出て長時間歩けそうです!

運転のあとに、体をリセットする

長時間の運転で固まった体は、そのままにしておくと翌朝の痛みにつながります。降りたあと、家に帰ったあとに、少しだけ体を戻してあげてください。

  • 車を降りたら、いきなり歩き出さず、まず背すじを伸ばして深呼吸
  • その場で足踏みを20回。股関節から大きく動かす
  • 帰宅したら、まず10分寝転がる。横向きでも大丈夫
  • ぬるめのお風呂で、腰とお尻をゆっくり温める
  • 寝る前に、ソファで足を投げ出したまま長時間過ごさない
ラグの上に横向きに寝転んでくつろぐ男性のイラスト

この男性にも、「家では中途半端に座らず、寝転がるか、きちんと座るかのどちらかにしてください」とお伝えしました。ソファで足を伸ばして半分寝るような姿勢は、骨盤がいちばん倒れやすく、腰に負担がかかる座り方です。運転で疲れた体には、しっかり休ませる時間が必要なのです。

よくある質問

運転用の腰当てクッションは効果がありますか?

骨盤を立てる助けになるものなら有効です。ただし、腰だけを押し出すタイプは、かえって反りすぎて負担になることも。お尻の後ろ側が少し高くなり、骨盤が起きるタイプがおすすめです。

どれくらいの間隔で休憩を取ればいいですか?

理想は1時間に1回ですが、お仕事では難しいこともあります。訪問先に着くたびに座り直す、降りたら足踏みをする、といった「ついでのリセット」を増やすだけでも変わります。

運転をしていると、足のしびれが強くなります。続けて大丈夫ですか?

しびれが強くなる、力が入りにくい、足が動かしにくいといった症状があるときは、まず整形外科で検査を受けてください。そのうえで、歪みや座り方の面からお手伝いします。

車を替えれば良くなりますか?

車種によって座りやすさは変わりますが、買い替える前にできることがたくさんあります。シートの角度と高さの調整、座り方、そして体の歪みを整えること。まずはそこからで十分です。

まとめ

運転で足がしびれるのは、アクセルを踏む姿勢とシートの角度で骨盤が後ろに倒れるから。背もたれは倒しすぎず、座面は前上がりに、そして坐骨で座り直す。完璧でなくていいので、「前よりマシ」を積み重ねていきましょう。

「運転していると足がしびれる」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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