こたつ生活と床座りが、体を歪ませる|「5〜10分ならOK、30分はダメ」の理由

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

「家ではこたつで、床に座っています」
「横座りやあぐらが、いちばん楽です」
「テーブルも椅子もないんです」

日本の家では当たり前の床座り。でも実は、体を歪ませる大きな原因になっています。今回は、こたつ生活を続けていた30代後半の女性の体から分かったことをお伝えします。

こたつのある和室で床に横座りをしている女性のイラスト
目次

体の片側だけが柔らかかった

この女性の体を検査していて、気づいたことがありました。足のつけ根まわりが、片側だけ柔らかいのです。

「家では、どんなふうに座っていますか?」とお聞きすると、こたつで床に座っているとのこと。横座りや、あぐらのような姿勢が多いそうです。

納得しました。足を開いた姿勢を長く続けていたから、片側だけがゆるんでいたのです。そして、そのぶん反対側に負担が偏っていました。

床座りが、体を歪ませる理由

1. 骨盤が後ろに倒れる

床にじかに座ると、お尻の位置が低くなり、骨盤は自然と後ろに倒れます。すると背中が丸まり、腰にも首にも負担がかかります。

2. 左右どちらかに、必ず偏る

横座りは、必ずどちらかの側に足を流します。人には「座りやすい向き」があるので、毎日同じ側に偏っていく。これが左右差をつくります。

3. あぐらは、股関節を開いたまま固定する

あぐらそのものは悪い姿勢ではありません。ただ、長時間続けると股関節が開いたまま固まり、骨盤のバランスが崩れていきます。

4. こたつだと、さらに前かがみになる

こたつは低いので、手元を見るときにどうしても前かがみに。丸まった背中に、さらに首の負担が重なります。

施術者が女性患者の姿勢の歪みを検査しているイラスト

「5分、10分ならいい。30分はダメ」

この女性にお伝えしたのは、こういう目安です。

  • あぐらや横座りは、5〜10分ならまったく問題ない
  • 30分続けると、体はその形で歪みはじめる
  • 床に座るなら、いちばん良いのは正座
  • どうしても床座りが続くなら、こまめに姿勢を変える
  • 片側に流す横座りは、左右を交互にする

「同じ姿勢を長く続けない」。これに尽きます。

家では「寝転ぶ」がいちばん

では、家ではどうすればいいのか。私のおすすめは、はっきりしています。寝転ぶことです。

リビングで横になってくつろぐ女性のイラスト

立ち仕事のあと、中途半端に床に座るくらいなら、横になってしまったほうが体は休まります。

  • あお向けでも、横向きでもOK
  • お腹を圧迫しない姿勢を選ぶ
  • テレビを見るなら、座るより寝転んで見る
  • 帰ったら、まず10分横になる

膝を立てて寝ると、楽になる体もある

この女性にもうひとつお伝えしたのが、寝るときの姿勢です。

あお向けで足を伸ばして寝ると、腰が浮いてしんどい体型の方がいます。この方もそうでした。そこで、両膝を軽く立ててもらうと——「すごく楽ですね」。

布団であお向けに寝て両膝を立ててリラックスする女性のイラスト

生まれつきの体型によって、楽な寝方は違います。足を伸ばすのがつらい方は、膝を立ててみてください。腰の下の隙間が埋まり、負担がぐっと減ります。

ちなみにこの方は、施術で体を整えたあと、足を伸ばして寝るのも楽になっていました。体が整うと、選べる姿勢が増えていきます。

椅子に座るときのコツ

椅子の場合も、コツがあります。座る前に、お尻を軽く上へ引き上げてから座ること。

  • 椅子に浅く腰かける前に、お尻のお肉を軽く上へ持ち上げる
  • そのまま座ると、骨盤が立ちやすい
  • お尻が下に流れると、骨盤が後ろに倒れてしまう
  • 疲れて崩れてきたら、立って座り直す
自宅でストレッチをする女性のイラスト

「お尻をちょっと上げて座ったら、スッキリするでしょう」——実際に試していただくと、その違いを実感されていました。

体のだるさ、腰痛も改善されとても楽になりました!
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立ち仕事のあとこそ、座り方が大事

この女性は立ち仕事をされています。一日中立って働いたあと、家に帰って床に座る——ここに落とし穴があります。

  • 立ち仕事で疲れた体は、支える力が落ちている
  • 力のない体で床に座ると、いっそう崩れやすい
  • 「座れば休める」と思いがちだが、崩れた座り方では休まらない
  • 翌朝、腰が重いのはこのため
リビングで横になってくつろぐ女性のイラスト

疲れているときほど、座るより寝転ぶほうが体は休まります。「座って休む」ではなく「横になって休む」。これを意識するだけで、翌朝の体が変わってきます。

この女性にも、「家に帰ったら、まず寝転んでください」とお伝えしました。お腹を圧迫しない姿勢で横になると、内臓も休まり、疲れの抜け方が変わります。

よくある質問

こたつをやめて、テーブルと椅子にしたほうがいいですか?

変えられるなら、そのほうが体には楽です。ただ、住まいの事情もあると思います。床座りを続けるなら、こまめに姿勢を変える、長時間同じ向きで座らない、疲れたら寝転ぶ、を意識してください。

正座がいちばん良いと聞きましたが、しびれます。

正座は骨盤が立ちやすい良い座り方ですが、長時間は足がしびれます。5〜10分ずつ、ときどき取り入れる程度で十分です。無理に長く続ける必要はありません。

あぐらは体に悪いのですか?

あぐらそのものが悪いわけではありません。問題は「長時間」です。5〜10分なら大丈夫。30分を超えると、股関節が開いたまま固まりやすくなります。

横座りをやめられません。

やめられないなら、左右を交互にしてください。同じ側ばかりに流すことが、左右差をつくります。時間を決めて向きを変えるだけでも、歪み方は変わります。

まとめ

床座りは骨盤を後ろに倒し、横座りは左右差を、あぐらは股関節の固まりをつくります。5〜10分なら問題ありませんが、30分続けると体は歪みはじめます。家ではこまめに姿勢を変え、疲れたら寝転ぶこと。足を伸ばすのがつらい方は、膝を立てて寝てみてください。

「こたつ生活で腰がつらい」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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