体力の衰えを感じる方へ|鍛えるより、落ちるのをゆるやかに

「昔のように動けない」と感じている方へ

体力は、年齢とともに少しずつ落ちていくものです。落ちるのを「ゆるやかにする」考え方に変えると、5年後も元気に動ける体に近づけます。

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

この記事の答え
  • 体力は、歳とともに落ちていくものです。30年以上治療をしてきて、50歳のときより70歳で体力が上がった人は、一人も見たことがありません。
  • 大切なのは、昔に戻ろうとすることではなく、落ちる速さをゆるやかにすること。ゆるやかに落ちれば、90歳になっても普通に動けます。
  • がんばりすぎて痛めると、体力は一気に落ちます。鍛えることより痛めないこと、がんばることより負担を減らすことが大切です。

「昔はもっと動けたのに」
「若いころに戻りたい」
「鍛えれば、また元のようになれるはず」

その気持ちは、よく分かります。でも私は、30年以上たくさんの方を診てきて、はっきり分かったことがあります。今日は、少し厳しいけれど大事な話をします。

住宅街の道をゆっくり散歩する男性のイラスト

鍛えれば、若いころの体力に戻れるのでしょうか?
今日は、この疑問にお答えしていきます。

目次

歳をとって体力が上がった人は見たことがない

先日来られた70代の男性は、股関節の変形がありながら、熱心にトレーニングをされていました。「鍛えれば良くなる」と思っておられたのです。

私は、こうお伝えしました。

「僕は30年以上治療をやってきましたが、50歳のときより70歳で体力が上がった人を、一人も見たことがないんです」

考えてみてください。もし歳をとって体力が上がるなら、オリンピック選手もプロの選手も、引退しないはずです。

でも、柔道でも、どんな競技でも、みんな20代30代で引退していきます。40代のオリンピック選手は、ほとんどいません。

これは、自然のきまりなのです。どんな治療をしても、どんなトレーニングをしても、変えることはできません。

昔の自分と比べないこと

もうひとつ、よくあるのがこれです。

「昔はこんなにできたのに」「30年前はこうだった」

でも、それはその年齢のときの話です。100歳の方が「50歳のころはこんなに動けた」と言っても、今その体に戻ることはできません。

施術者が男性患者の姿勢の歪みを検査しているイラスト

大事なのは、昔と比べることではなく、今の体をどうするかです。

目指すのは「落ちるのを、ゆるやかにすること」

では、あきらめるしかないのか。ちがいます。

私が目指しているのは、こういうことです。

  • 体力は、歳とともに必ず落ちていく
  • でも、落ちる速さは変えられる
  • ゆるやかに落ちれば、90歳になっても普通に動ける
  • 急に落ちれば、あっという間に動けなくなる
  • だから「落ちるのを抑える」ことが、いちばん大事
施術室で背すじを伸ばして立つおだやかな笑顔の男性のイラスト

「治療でよくなっていきます。でも、若返ることはありません。生活できるようにすることは、できます」——そうお伝えしています。

がんばりすぎると、体力は速く落ちる

この男性は、良くなろうとしてトレーニングをがんばっていました。でもその結果、関節がすり減り、夜にうずくようになっていました。

自宅でスクワットをしてつらそうな男性のイラスト

がんばることが、落ちる速さを速めていたのです。

痛めて動けなくなると、そこから一気に体力は落ちます。普通に落ちるよりも、ずっと速いのです。

だから私は、こうお伝えしました。「がんばるのを、やめてください」と。

5年後、どちらを選びますか

この男性には、こんな話もしました。

  • このまま5年、トレーニングを続けたら、おそらく手術が必要になる
  • 今の状態から、負担を減らして少しずつ整えていけば、自分で歩ける体を保てる
  • どちらを選びますか

少し厳しい言い方に聞こえるかもしれません。でも、選べるうちに選んでほしいのです。

寝たきりになりたくないのなら、今から変えていくことです。

椅子に手をついてゆっくり立ち上がる男性のイラスト

90歳まで、自分の足で

私が目指してほしいのは、記録でも、若さでもありません。

自分のことは自分でできて、行きたいところに自分の足で歩いていける。それが、いちばんの目標ではないでしょうか。

そのためには、鍛えることより、痛めないこと。がんばることより、負担を減らすこと。順番をまちがえないでください。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 股関節の痛みと共に全身が楽になり、生活に張りが出てきた!
▶ 腰痛、ひざの痛みも消え正座もでき気力が出て来ました!

「今できること」に目を向ける

過去と比べると、つらくなるばかりです。そこで、こんな見方をおすすめしています。

  • 昔と比べるのではなく、「先月の自分」と比べる
  • 「できないこと」ではなく、「できること」を数える
  • 痛みが出ない範囲でできることを、大事にする
  • 「まだこれができる」を積み重ねる
  • ひとつでも良くなったことがあれば、それが前進
施術室で背すじを伸ばして立つおだやかな笑顔の男性のイラスト

この男性も、トレーニングをやめたことで「歩きやすくなった」と話しておられました。走れるようにはならなくても、歩きやすくなったことは、まぎれもない前進です。

90歳になっても自分の足で歩けること。それは、若いころの記録よりずっと価値のあることだと、私は思っています。

よくある質問

歳をとったら、あきらめるしかないのですか?

あきらめる必要はまったくありません。体力が落ちるのは自然なことですが、落ちる速さは変えられます。整えて負担を減らせば、90歳でも自分の足で歩けます。

筋トレをすれば、若返れると聞きました。

筋肉は多少つきます。でも、関節や内臓まで若返るわけではありません。関節に負担をかけるトレーニングは、かえって寿命を縮めることがあります。

もう変形しています。今からでも間に合いますか?

間に合います。変形したところは元に戻りませんが、負担を減らして体の歪みを整えれば、痛みは軽くなり、歩きやすくなります。早いほど良いので、今日から始めてください。

何を目標にすればいいですか?

「自分のことは自分でできて、行きたいところに歩いていける」。これを目標にしてください。記録や見た目ではなく、生活が目標です。

まとめ

はじめの問い「鍛えれば、若いころの体力に戻れるのでしょうか?」の答えは、こうです。

50歳より70歳で体力が上がった人を、私は一人も見たことがありません。これは自然のきまりです。大事なのは、上げようとすることではなく、落ちるのをゆるやかにすること。がんばりすぎると、かえって速く落ちてしまいます。

「昔のように動きたい」と思っている方は、一度、久保整骨院にご相談くださいね。今の体に合ったやり方を、一緒に考えましょう。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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