体の力が抜けない原因は痛みの記憶|身構えてしまう体のゆるめ方

「力を抜いて」と言われても、抜けない方へ

体は痛かったことを覚えていて、先回りして力を入れてしまいます。「痛くない」経験を重ねると体の力が抜けて、治りも早くなっていきます。

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

この記事の答え
  • 体の力が抜けないのは、「痛かった」という記憶が頭に残っていて、体が先回りして身構えてしまうからです。
  • 力が入ったまま動かされると、関節はスムーズに動かず、かえって痛みます。そして「やっぱり痛かった」と、記憶がさらに強くなります。
  • 痛くない体験を少しずつ積み重ねると、体は「大丈夫だ」と覚え直し、力が抜けるようになります。

「力を抜いてください」と言われても、抜けない。
体を触られると、つい身構えてしまう。
動かされるとき、こわくて力が入る。

その理由は、意外なところにありました。

「痛かった」という記憶が、頭に残っているからです。

施術ベッドで全身の力を抜いてリラックスする男性のイラスト

「力を抜いて」と言われても、なぜ抜けないのでしょうか?
今日は、この疑問にお答えしていきます。

目次

力が抜けないのは、痛みが頭に残っているから

先日来られた70代の男性。股関節を動かそうとすると、どうしても力が入ってしまいます。

私がお伝えしたのは、こういうことでした。

「こっち側が、前からずっと痛かったでしょう。それが頭に残っているんですよ。だから、ちょっとこわいんです」

ご本人も、「そうです」と。無意識のうちに、身構えてしまっていたのです。

痛みの記憶で体が身構える3つの理由

1. 痛い経験は、強く記憶される

人間の体は、危険を避けるようにできています。一度強く痛んだ場所は、「またあそこが痛むかもしれない」と覚えておきます。

2. だから、先回りして力を入れる

その場所を触られたり、動かされたりしそうになると、体は勝手に身構えます。痛くないうちから、守ろうとするのです。

3. 力が入ると、かえって痛む

ここが問題です。力が入った状態で動かされると、関節はスムーズに動けません。

施術者が男性患者の股関節をやさしく動かしているイラスト

力を入れているから、痛い。そして「やっぱり痛かった」と、記憶がさらに強くなる。この繰り返しです。

力を抜くと、関節は動き出す

では、どうするか。答えはシンプルです。

「行こうと思わなくていいですよ。抜くだけでいいです」

この男性の足を持って、そっと外へ倒していきます。力を抜いてもらうと——

  • 途中で止まっていた足が、すーっと倒れていく
  • 痛みも出ない
  • 「倒れたでしょう?」とお聞きすると、驚かれる
  • 力を入れないほうが、動くのです

「不思議なんですけど、力を抜いたら、関節がちゃんとハマり込んでいくんですよ」

「痛くない」と分かると、治りが早くなる

ここからが、いちばん大事なところです。

「こうやっても痛くないんだ」と分かると、力が抜けるようになります。そして、力が抜けるほど、治りは早くなります。

  • 痛くない体験を、少しずつ積み重ねる
  • 「あ、大丈夫だ」と体が学ぶ
  • 身構えなくなる
  • 力が抜ける
  • 関節がスムーズに動く
  • さらに痛くなくなる
施術ベッドで全身の力を抜いてリラックスする男性のイラスト

この男性も、回を重ねるうちに、抜けるようになってきました。「今、抜けてましたね」とお伝えすると、うれしそうにされていました。

だから当院は、痛い施術をしません

もし痛い施術をすれば、どうなるでしょうか。

「またあそこは痛い」という記憶が、さらに強くなります。次はもっと身構える。もっと治りにくくなる。

だから当院では、触れるか触れないかのやさしい刺激で整えます。無理やり動かすことは、絶対にしません。

  • 痛くないから、身構えない
  • 身構えないから、力が抜ける
  • 力が抜けるから、関節が動く
  • 動くから、痛みが減る
  • 痛みが減るから、記憶が上書きされる

「痛くない」という新しい記憶を、体に覚えてもらう。これも、治療の大事な一部なのです。

家でも「力を抜く」練習を

  • あお向けに寝て、手足をだらんと投げ出す
  • 息を大きく吸って、長くゆっくり吐く。吐くときに力が抜ける
  • 肩をぐっと上げて、すとんと落とす
  • 「抜こう」と考えすぎない。考えると、かえって力が入る
  • 痛くない範囲で、ゆっくり動かしてみる
ラグの上に横向きに寝転んでくつろぐ男性のイラスト

抜けなくても、あせらないでください。長年しみついた癖は、少しずつしか変わりません。でも、必ず変わります。

もし今、「どこへ行っても変わらない」とあきらめかけているなら。一度だけでも、体を診せに来てください。あなたの体にも、まだできることがあります。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 柔らかく気持ちよい治療で効果が出た。
▶ 丁寧に話を聞いてくれて心が楽になりました!

痛みの記憶は、上書きできます

「ずっと痛かったから、もう無理だ」——そう思っておられる方が、たくさんいます。

でも、記憶は書き換えられます。

  • やさしく触れられても、痛くなかった
  • 動かされても、痛くなかった
  • 施術のあと、楽になった
  • この経験が、少しずつ積み重なる
  • 体が「あ、もう大丈夫だ」と覚え直す

痛くない経験を、何度も体にさせてあげること。これが、力みを取るいちばんの近道です。

おだやかで晴れやかな笑顔の男性のイラスト

こわがらなくて、大丈夫です

当院に来られる方の中には、「またどこかを痛くされるのでは」と身構えて来られる方がいます。

その気持ちは、当然です。これまで痛い思いをしてこられたのですから。

だからこそ、まずは「痛くない」を体験してください。それだけで、体はずいぶん変わります。

ご家族にも、知っておいてほしいこと

「もっと動かないと固まるよ」——よかれと思って、ご家族がそう声をかけられることがあります。

でも、痛みをがまんして動かすと、体はもっと身構えます。力が入って、かえって動かなくなります。

必要なのは、痛くない範囲でゆっくり動かすこと。そして、痛くないという安心を、体に覚えてもらうことです。

ご家族が一緒に説明を聞いてくださると、回復はぐっと早くなります。

よくある質問

どうしても力が抜けません。

すぐに抜ける方のほうが少ないので、心配いりません。「痛くない」という経験を積み重ねるうちに、自然と抜けるようになります。あせらず通ってください。

過去に施術で痛い思いをしました。

そういう方は、とくに身構えてしまいます。当院は強く押しませんので、まずは「痛くない」ことを体験してみてください。それだけで、体はずいぶん変わります。

自分で動かすときも、力を抜くのですか?

はい。ぐいぐい伸ばそうと力を入れるより、力を抜いて、動くのを待つほうが効果的です。痛いところまで引っぱるのは、やめてください。

こわいと感じるのは、気持ちの問題ですか?

気持ちの問題ではありません。体が身を守るための、自然な反応です。責める必要はまったくありません。ゆっくり慣らしていきましょう。

まとめ

はじめの問い「「力を抜いて」と言われても、なぜ抜けないのでしょうか?」の答えは、こうです。

「痛かった」という記憶が残っていると、体は先回りして力を入れます。力が入ると関節は動かず、かえって痛む。だから当院は、痛くない施術をします。「痛くない」という新しい記憶が、力みを取り、治りを早めてくれます。

「体を触られるのがこわい」という方こそ、一度、久保整骨院にご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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