体の片側だけ硬いのはなぜ?左右差は倒れないための知恵

体の片側だけが硬い、張る方へ

左右差は、体が倒れないための知恵です。ただ、放っておくと負担がかたよります。左右を整えると、力が入りやすく疲れにくい体に近づけます。

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

この記事の答え
  • 片側だけ筋肉が硬いのは、硬い側に引っ張られる体が倒れないよう、反対側をゆるめてバランスを取っているからです。これは体の知恵です。
  • ただ、放っておくと歪みが深くなり、立っているだけで余計な力を使って疲れやすくなります。
  • 荷物を反対の手でも持つ、足を組む向きをときどき変える、寝る向きをたまに変える、などで左右差を広げないようにしてください。

「右の腰だけ、いつも硬い」
「片側だけ、こっている」
「まっすぐ寝ているつもりが、ずれていると言われた」

体の左右で、硬さが違う。これは、ほとんどの方にあることです。今回は、初めて来られた女性の検査をもとに、「左右差」の正体と、整えるとどうなるかをお話しします。

施術者があお向けの女性患者の腰の横に両手をそっと添えているイラスト

片側だけいつも硬いのは、なぜなのでしょうか?
今日は、この疑問にお答えしていきます。

目次

まっすぐ寝たつもりでも、腰は右に寄っていた

先日、初めて来られた女性。あお向けに寝てもらい、「自分の感覚で、まっすぐ寝てください」とお願いしました。

ご本人は、まっすぐ寝ているつもり。頭はたしかにベッドの真ん中にあります。ところが、腰は右にかなり寄っていました。ご本人に見てもらうと、「本当に。分からなかった」と驚かれました。

自分の感覚と、実際の体は、ずれていることが多いのです。

片側だけ硬いのは、倒れないためのバランス

腰まわりの筋肉を触ると、右側は硬くて大きく、左側は柔らかくて小さい。ご本人にも触ってもらうと、「分かる。硬さが全然違う」と。

硬いほうに、体は引っ張られる

筋肉が硬いということは、縮んでいるということ。縮んだ筋肉は、体をそちら側へ引っ張ります。だから、腰が右に寄っていたのです。

柔らかいほうで、バランスを取っている

では、なぜ左は柔らかいのか。これが、人間の体のうまいところです。右だけ硬いままだと、体は右に倒れてしまいます。そこで、左側の筋肉をゆるめて、バランスを取っているのです。

「先生、おもしろい」とご本人。そう、体は本当にうまくできています。倒れないように、まっすぐ歩けるように、自分で調整しているのです。

施術者が女性患者の肩にそっと手を添え、女性がうとうとしているイラスト

体の左右差を放っておくと起きること

左右差は、体が倒れないための知恵です。ただし、そのままにしておくと、問題が出てきます。

  • 硬い側の筋肉が、さらに硬くなる
  • 柔らかい側は、支える力が弱いまま
  • 股関節の片側だけ硬くなる
  • 腰のカーブが、片側で急になる
  • 立っているだけで、余計な力を使い、疲れやすい
  • 歩くたびに、歪みが深くなる

この女性も、片側の股関節が硬く、腰のところで急なカーブがありました。長年の積み重ねで、原因はひとつではなく、いくつも重なっているのです。

両方を「均等」にすると、力が入る

当院で目指すのは、硬いほうをゆるめ、柔らかいほうに力を戻して、左右を均等にすることです。

均等になると、何が起きるか

左右が均等になると、体は片側に引っ張られなくなります。すると、バランスを取るための余計な力がいらなくなり、その分、本来の力が出せるようになる。まっすぐ立てて、力を入れなくても安定するのです。

施術者が女性患者の頭の上に両手をかざしてエネルギーを整えているイラスト

この女性も、エネルギーを入れて歪みを整えると、腰の右への寄りが戻り、体を支える力は小学2〜3年生から高校生以上へ。「入れていないのに、勝手に力が入る」状態になりました。

左右差を広げないために、家でできること

  • 荷物は、いつもと反対の手でも持ってみる
  • 座って作業するときは、体をねじったまま長く続けない
  • 足を組む癖があるなら、ときどき反対にする
  • 寝るときの向きを、たまに変えてみる
  • 歩くときは、左右の足を同じ歩幅で。腕も同じだけ振る
  • しんどくなる前に休み、休むときは寝転がる
リビングで横になってくつろぐ女性のイラスト

左右差は誰にでもあります。完全になくすことはできませんし、その必要もありません。ただ、広げないこと。そして、たまった分は定期的に戻すこと。それが、体を長持ちさせるコツです。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 体が軽くなり腰の痛みもなくなり、姿勢も良くなった!
▶ 腰が伸びて軽くなり、毎日の生活が過ごしやすくなりました!

左右差は、お腹や股関節にも出ていた

この女性の左右差は、腰だけではありませんでした。

  • お腹: 張っていて、片側が出ている。筋肉で押さえられて内臓が圧迫されていた
  • 股関節: 片側が硬く、倒す動きに差がある
  • 腰のカーブ: 片側で急になっている
  • 肩の高さ: 左が高い
施術者が女性患者のお腹に服の上からやさしく手を当てているイラスト

体はひとつにつながっています。腰が右に寄れば、お腹も股関節も肩も、それに合わせて位置を変えます。だから当院では、硬い腰だけを触るのではなく、お腹をゆるめ、股関節の動きを戻し、肩の高さをそろえ、体全体で左右を均等にしていきます。お腹の張りが取れると内臓の圧迫がゆるんで弾力が戻り、股関節の動きも良くなりました。全部がつながって、まっすぐ立てる体になるのです。

よくある質問

硬いほうを、自分でもみほぐしてもいいですか?

軽くさする程度なら大丈夫です。ただ、強くもむと筋肉は守ろうとしてさらに硬くなります。硬い側だけでなく、柔らかい側に力を戻すことも必要なので、一度当院で全体を見せてください。

左右差は、完全になくなりますか?

完全になくなることはありませんし、その必要もありません。利き手・利き足がある以上、多少の差は自然です。大切なのは、差を広げず、体が余計な力を使わなくて済む範囲に保つことです。

自分では、まっすぐ寝ているつもりです。

ほとんどの方がそうです。自分の感覚と実際の体はずれています。当院では検査でそのずれを確かめ、ご本人にも見て・触って実感していただきます。分かると、治りが早くなります。

片側だけ痛いのは、左右差が原因ですか?

可能性は高いです。片側に負担が集中すると、その側に痛みが出やすくなります。痛い側だけを治すのではなく、左右のバランスを整えることが、再発を防ぐ近道です。

▶ あわせて読みたい:右利きの人の体は、右に引っ張られます|片側だけ張るのは、なぜ?

▶ あわせて読みたい:どうしようもない出来事でも、体は傾きます|心の負担は、頭痛や体の重さになって出てきます

まとめ

はじめの問い「片側だけいつも硬いのは、なぜなのでしょうか?」の答えは、こうです。

右が硬くて左が柔らかいのは、体が倒れないようにバランスを取っている「知恵」です。でも放っておくと、歪みは深くなり、余計な力を使って疲れやすくなります。両方を均等にすると、力を入れなくても勝手に力が入り、まっすぐ立てる体になります。

「片側だけいつも硬い」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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