右利きの人の体は、右に引っ張られます|片側だけ張るのは、なぜ?

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

「右の肩だけ、いつもこっている」
「右手の張りが取れない」
「片側だけ、なんとなく調子が悪い」

もしそうなら、それは利き手が関係しているかもしれません。今回は、体が片側に引っ張られる理由をお話しします。

施術者が女性患者の右腕をそっと伸ばしているイラスト
目次

「体が、右に弓なりに引っ張られていますよ」

先日来られた女性。テニスをされていて、右利きです。

体を触りながら、こうお伝えしました。

「ここが歪んでいます。右に弓なりに引っ張られていますね。分かりますか?」

ご本人にも触ってもらうと、はっきり分かりました。背骨の真ん中から、右のほうへぐっと引っ張られている。そして、反対側はやわらかい。

なぜ、利き手側に引っ張られるのか

1. 使う回数が、圧倒的に違う

右利きの方は、一日のほとんどを右手で過ごします。

  • 箸を持つ、字を書く
  • 荷物を持つ、ドアを開ける
  • スマホを持つ、パソコンを使う
  • スポーツでも、右手が主役
  • 数えきれないほど、右を使っている

使えば使うほど、その側の筋肉は縮んでいきます。

2. 縮んだ筋肉が、体を引っ張る

筋肉は、使うと縮みます。縮んだ筋肉は、そちら側へ体を引っ張ります。

毎日、少しずつ。何年も、何十年も。その積み重ねで、体は片側に曲がっていくのです。

施術者が女性患者の姿勢の歪みを検査しているイラスト

3. 反対側は、バランスを取るためにゆるむ

では、なぜ反対側はやわらかいのか。

片側だけ縮んだままだと、体は倒れてしまいます。そこで、反対側をゆるめてバランスを取っているのです。

人間の体は、本当にうまくできています。倒れないように、自分で調整しているのです。

スポーツをする人は、とくに差が出ます

この女性は、テニスをされています。

ラケットを握るのは、右手です。振るのも、右です。日常生活の右使いに、スポーツの右使いが上乗せされるのですから、差が大きくなるのは当然です。

テニスコートで笑顔でテニスを楽しむ女性のイラスト

実際に右手を触ると、強い張りがありました。「左と右で、全然違いますよ」とお伝えすると、ご本人も驚かれていました。

放っておくと、どうなるか

  • 右の肩や首が、いつもこる
  • 腰の片側だけ、張りが出る
  • 足の長さに差が出てくる
  • 片側の膝や股関節だけ、痛くなる
  • 体全体が疲れやすくなる

この女性も、腰と足にねじれが入っていました。そのねじれのせいで、筋肉がずっと引っ張られ、運動したときに筋肉痛が出やすくなっていたのです。

左右差を広げないために

利き手をやめることはできません。でも、差を広げないことはできます。

  • 荷物を、ときどき反対の手で持つ
  • 使ったあと、その手をゆるめる。握ってパッと開くだけでも違う
  • スポーツのあとは、使った側を軽く動かしてゆるめる
  • 寝るときの向きを、ときどき変える
  • 定期的に、体を整える
自宅でストレッチをする女性のイラスト

「使ったあとにゆるめる」。これがいちばん簡単で、効果があります。握ってパッと開く、腕をぶらぶら振る。それだけでも、縮んだ筋肉は少しゆるみます。

整えると、体は楽になります

施術者が女性患者の肩にそっと手を添え、女性がうとうとしているイラスト

この日は、腰と足のねじれ、そして右手の張りを整えていきました。

すると、「足が軽くなった」とご本人。引っ張られていた筋肉がゆるむと、体はふっと楽になります。

左右差は、誰にでもあります。なくすことはできませんし、その必要もありません。大事なのは、差を広げすぎないこと。そして、たまった分は定期的に戻すことです。

首・肩・腕・足の張りがなくなるのも分かり、とても楽になりました!
手指の強い張りがなくなり、足が軽くなった!

体が歪むと、どこに負担が出るか

左右差が大きくなると、負担は思わぬところに出ます。

  • 引っ張られている側: 肩や腰が、いつも張る
  • 反対側: 支えるために、別の筋肉が働きすぎる
  • 足の長さに差が出て、歩き方がくずれる
  • 歩き方がくずれると、膝や股関節に負担が集中する
  • 結果、痛みが出るのは「引っ張られている側」とは限らない
施術者が女性患者の姿勢の歪みを検査しているイラスト

この女性も、右利きで体が右に引っ張られていましたが、つらいと感じていたのは腰と足でした。

痛いところと、原因の場所は違う。これは、体を診ていていつも感じることです。だから、痛いところだけを診るのではなく、体全体を見る必要があるのです。

スポーツをする人こそ、定期的に整える

スポーツをされる方には、こうお伝えしています。

  • スポーツは、必ず片側に偏る動きを含んでいる
  • 続けるほど、左右差は広がっていく
  • 広がったまま続けると、ケガをしやすくなる
  • だから、たまった分を定期的に戻す
  • 戻しながら続けるほうが、長く楽しめる
テニスコートで笑顔でテニスを楽しむ女性のイラスト

やめる必要はありません。整えながら続ける。これが、好きなことを長く楽しむためのいちばんの方法です。

よくある質問

左右差は、なくせますか?

まったくなくすことはできません。利き手がある以上、差が出るのは自然です。大切なのは、体が余計な力を使わなくて済む範囲に保つことです。

反対の手を使う練習をしたほうがいいですか?

無理に反対の手で作業をする必要はありません。それより、荷物を持つ手をときどき変える、使ったあとにゆるめる。このほうが現実的で、続きます。

スポーツをやめたほうがいいですか?

やめる必要はありません。好きなことは続けてください。そのかわり、使ったあとのケアと、定期的に体を整えることをセットにしてください。

自分で左右差を確かめる方法はありますか?

両腕を同じように上げてみて、上がりやすさに差がないか。左右の肩を触って、硬さに差がないか。まっすぐ立ったとき、どちらかに傾いていないか。この3つで気づけます。

まとめ

利き手側は使う回数が圧倒的に多く、筋肉が縮んで体をそちら側に引っ張ります。反対側はバランスを取るためにゆるむ。これが左右差の正体です。スポーツをする方は、とくに差が出ます。使ったあとにゆるめて、定期的に整えましょう。

「片側だけいつも張る」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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