膝のケガから試合復帰まで|再発させない練習の4つの段階

膝をケガして、試合に間に合うか不安な方へ

復帰を急ぐほど、ケガはくり返しやすくなります。練習を4つの段階で進めていくと、膝を守りながら安心して試合に戻る準備ができます。

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

この記事の答え
  • ケガからの復帰は順番が大切です。①日常生活を痛みなく ②その場で「まっすぐ前に打つだけ」の練習 ③治り具合を確認 ④走る・止まる・ねじるを少しずつ、の4段階で進めます。
  • 治りかけの膝には、急に走り出す、飛ぶ、膝をねじる、キュッと急に止まる、の4つの動きが特に負担になります。
  • 痛みが減ってきた「治りかけ」のときこそ、再びケガをしやすいので注意してください。

「ケガをしたけど、大会に出たい」
「どこまで練習していいのか、分からない」
「無理して、また痛めるのが怖い」

スポーツをしている方にとって、ケガのあと「いつ、何から再開するか」は、いちばん悩むところです。今回は、テニスの試合を目標にしている60代女性の例をもとに、当院が考える「復帰までの順番」をお伝えします。

テニスコートでその場でまっすぐ打つ練習をする女性のイラスト

膝のケガのあと、どんな順番で練習に戻ればいいのでしょうか?
今日は、この疑問にお答えしていきます。

目次

膝をひねって、試合まであと1ヶ月

2回目に来られた60代の女性。テニスで右膝をひねり、数日前に初回の施術を受けた方です。目標は、8月末から9月にかけての試合。

膝の状態は、日常の足踏みや歩くのは痛くありません。ただ、ひねる動きをすると痛む。膝の中のクッション(半月板)のところは、まだ治りきっていない状態でした。

検査をすると、この膝は今回のケガ以前、春ごろからかなり負担がかかっていたことも分かりました。今回のケガは、その積み重ねの上で起きたものだったのです。

「試合に間に合いそう」と言えた理由

この日、体のエネルギーを上げ、歪みを整えると、体を支える力が「中学生以上」にまで戻りました。重心が真ん中に入り、膝への負担が減った状態です。

両足でしっかり床を踏みしめて笑顔で立つ女性のイラスト

だから私は、「試合には間に合いそうですね」とお伝えしました。ただし、条件があります。練習の順番を守ることです。

膝のケガから復帰までの4つの段階

段階1: まず、日常生活を痛みなく

歩く、階段、しゃがむ。この動きが痛みなくできることが、すべての土台です。この女性は、ここまでは来ていました。

段階2: 「まっすぐ前に打つだけ」の練習

8月に入ったら、まず「まっすぐ前に打つだけ」の練習から。走らない、飛ばない、ねじらない。その場でボールを打つだけです。

「それだけ?」と思われるかもしれません。でも、テニスで膝にいちばん負担がかかるのは、走って、キュッと止まって、ねじる動き。ここを外せば、ラケットの感覚を取り戻しながら、膝を守れます。

段階3: 治り具合を確認してから、次へ

1週間以内に、もう一度体を見せてもらいます。膝の中がどれくらい治っているかで、練習の内容を決めていきます。「走ってもいい」「まだ打つだけ」——それは体が教えてくれます。

段階4: 走る・止まる・ねじるを、少しずつ

膝が整ってきたら、軽く走る、ゆっくり止まる、と段階的に。試合の動きに近づけるのは、最後です。

テニスコートで笑顔でテニスを楽しむ女性のイラスト

治りかけの膝でやってはいけない4つの動き

治りかけの膝にとって、とくに負担が大きいのが、次の動きです。

  • 急に走り出す
  • 飛ぶ・ジャンプする
  • 膝をねじる・体をひねる
  • キュッと急に止まる

日常生活では、こういう動きはほとんどありません。でも、テニスでは当たり前の動きです。せっかく治ってきているのに、ここで無理をすると、また元に戻ってしまいます。

復帰を早める、体づくり

膝の治りを早めるのは、膝だけではありません。

  • 体のエネルギーを保つ(ストレスと疲れをためない)
  • 重心を真ん中に。片方の足ばかり使わない
  • 正座ができる、しっかり曲がる膝に
  • 手のひらの張りを取り、肩の力を抜く
  • テーピングで膝を守りながら動く
  • 歪んだまま練習しない。定期的に整える
施術者が女性患者の膝にテーピングを貼っているイラスト

この女性は、歪んだままテニスを続けていたことが、ケガにつながっていました。復帰したあとも、定期的に体を整えることで、長くテニスを楽しめる体を目指します。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 治療を受けて、仕事とスポーツにバリバリ励むことが出来ています。
▶ 膝の痛みがほとんど無くなり、普段も体が軽く運動しても疲れ無くなった!

「治りかけ」のときこそ、いちばん注意

ケガをした直後より、実は「治りかけ」のときのほうが、再びケガをしやすいことをご存じでしょうか。

  • 痛みが減ってきて、つい動きすぎてしまう
  • 「もう大丈夫」と思って、いきなり試合と同じ動きをする
  • 体のエネルギーが落ちていると、支える力が弱く、膝に負担が集中する
  • 歪んだままの体で動くと、同じ場所をまた痛める
テニスコートで膝を押さえてしゃがみ込む女性のイラスト

この女性の膝も、まさに「治りかけ」。だから私は、「せっかく治ってきているから、走ったり、ねじったりは、まだしないでくださいね」と、念を押しました。

治りかけの時期に、順番を守って戻す。それが、結局いちばん早く、そして長くテニスを楽しめる道です。

よくある質問

痛みがなくなったら、すぐ試合に出てもいいですか?

痛みがない=治った、ではありません。膝の中のクッションは、痛みが引いても治りきっていないことがあります。ひねる・止まる動きで確かめながら、段階的に戻すのが安全です。

「打つだけ」の練習は、どれくらい続けますか?

体の治り具合によります。1週間以内に確認して、次の段階に進めるかを判断します。この女性は、8月に打つだけの練習を始め、試合に向けて段階を上げていく予定です。

ケガの間、体力が落ちませんか?

膝に負担のかからない動き(歩く、上半身の運動、痛くない範囲の体操)は続けて大丈夫です。むしろ、体のエネルギーを保つために、家にこもらず動くことをおすすめします。

復帰後、また同じケガをしないか不安です。

歪んだまま戻ると、同じところをまた痛めやすいです。復帰前に体全体の歪みと重心を整え、復帰後も定期的にメンテナンスすることで、ケガをくり返さない体をつくれます。

▶ あわせて読みたい:テニスで膝をひねった60代女性が、初回で「まっすぐ立てる」ようになるまで|足首のねじれとテーピング【改善記録】

▶ あわせて読みたい:正座ができない膝の痛み|ねじらず・ゆっくり正座を取り戻す方法

まとめ

はじめの問い「膝のケガのあと、どんな順番で練習に戻ればいいのでしょうか?」の答えは、こうです。

ケガからの復帰は、順番が大切です。日常生活→打つだけ→確認→走る・止まる・ねじるを少しずつ。急に走らない・飛ばない・ねじらない・急に止まらない。体のエネルギーと重心を整えれば、復帰は早くなります。

「大会に間に合わせたい」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。一緒に、順番を決めていきましょう。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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