猫背は無理に伸ばさないで|腰と背中を痛めない背骨のちょうどいい姿勢

「猫背を直さなきゃ」とがんばっている方へ

背骨には、もともとゆるやかなカーブがあります。無理に伸ばすのをやめて「ちょうどいいところ」を知ると、腰や背中を痛めずに楽な姿勢でいられます。

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

この記事の答え
  • 猫背は、無理に伸ばさないでください。背骨のS字のカーブはバネの役割をしていて、まっすぐにしすぎると腰や背中に負担がかかり、骨も潰れやすくなります。
  • 前に曲がりすぎても、反りすぎても良くありません。その間の「ちょうどいいところ」に、普通に座れば勝手に来る体を目指します。
  • 胸を張るのではなく、頭のてっぺんを糸で軽く吊られているイメージで座ってください。

「猫背だから、背筋を伸ばしなさい」
「胸を張って、姿勢を良くしなさい」

子供のころから、こう言われ続けてきた方は多いと思います。でも、30年以上たくさんの体を見てきた私は、はっきりお伝えしたいことがあります。猫背を、無理に伸ばしてはいけません。今回は、その理由と、本当の「良い姿勢」についてお話しします。

椅子に力を抜いて自然に座り、背中がゆるやかなカーブを描く女性のイラスト

猫背は、背筋を伸ばして治すものなのでしょうか?
今日は、この疑問にお答えしていきます。

目次

猫背は、ある程度必要です

先日、初めて来られた女性。今は痛みがなく、体の歪みを整えるメンテナンス目的での来院でした。お話の中で、「猫背は子供のころから。親にずっと言われてきた」と話してくださいました。

でも私は、「猫背は、ある程度必要なんですよ」とお伝えしました。驚かれたようでしたが、これは本当のことです。

背骨には、もともと「カーブ」がある

人間の背骨は、まっすぐな棒ではありません。横から見ると、首は前に、背中は後ろに、腰は前に、そして仙骨(骨盤の真ん中の骨)は後ろに——ゆるやかなS字のカーブを描いています。

カーブは「バネ」の役割

このカーブがあるから、上から力がかかったときに、バネのように衝撃を受け止められます。歩くとき、階段を降りるとき、物を持ち上げるとき——背骨のカーブが、体を守っているのです。

まっすぐすぎると、骨が潰れやすい

逆に、カーブがなくなってまっすぐになると、上からの力がそのまま骨にかかります。すると、骨に負担がかかって潰れやすくなり、圧迫骨折の原因になります。とくに歳を重ねてからは、注意が必要です。

施術者が女性患者の肩にそっと手を添え、女性がうとうとしているイラスト

無理に伸ばすと、腰と背中がしんどくなる

「猫背を治そう」と、無理やり胸を張って背筋を伸ばす。それを続けると、どうなるでしょうか。

  • 腰や背中の筋肉に、常に力が入りっぱなしになる
  • 本来のカーブが失われ、バネが効かなくなる
  • 座っているだけで、しんどくなる
  • 結局、続かない。気づいたら元の姿勢に戻っている

無理やりやる姿勢は、絶対に続きません。毎日ずっと胸を張り続けることなど、誰にもできないのです。

猫背と反りすぎの間の「ちょうどいい姿勢」

では、猫背のままでいいのか。そうではありません。前に曲がりすぎるのもダメ、反りすぎるのもダメ。その間に、「ちょうどいいところ」があります。

「ちょうどいいところって、難しいですよね」——そう言われます。確かに、自分で探すのは難しい。だから当院では、体をそこへ持っていく治療をします。

「普通に座ったら、勝手にまっすぐ」になる体

私が目指しているのは、意識してまっすぐにする体ではありません。何も考えずに普通に座ったら、勝手にちょうどいいところに来る体です。歪みを整え、体を支える力を戻すと、体は自然とそこに落ち着きます。

背中が自然に伸びて目線が上がり、晴れやかな表情で立つ女性のイラスト

この女性も、施術のあとに立ってもらうと、何もしていないのに背中が勝手に伸び、目線が上に向いていました。「無理やり伸ばすのではなく、体が伸びたがっているところまで戻しただけ」なのです。

猫背が気になる方へ、家でできること

  • 「胸を張る」のではなく、頭のてっぺんを糸で軽く吊られているイメージで座る
  • 長く座るときは、1時間に1回立ち上がって、体をゆらす
  • ストレッチで、ぎゅっと背中を反らさない
  • 横向きで丸くなって寝るのが楽なら、無理にあお向けにしない
  • 体の歪みを整えて、「勝手にまっすぐ」になる体を作る
リビングで横になってくつろぐ女性のイラスト

大切なのは、「まっすぐにしよう」とがんばることではなく、「まっすぐになりやすい体」を作ること。それが、続く姿勢です。

▼ 患者さんの声
当院に通われた患者さんの、実際の感想です。
下の文字をタップ(パソコンの方はクリック)すると、その方の「患者さんの声」のページを読むことができます。

▶ 猫背が良くなり知り合いから「姿勢がいいね」と言われることがあり嬉しいです!
▶ 他と違う方法で猫背が治った!

「痛い治療」より「眠たくなる治療」で、姿勢は変わる

猫背を治すために、背中をぐいぐい押したり、ボキボキ鳴らしたりする治療を受けたことがある方も多いと思います。でも、痛い刺激を受けると、人間は動物なので「攻撃された」と脳が感じ、体は守ろうとして固くなります。その場は伸びた気がしても、あとから余計に固まってしまうのです。

施術者が女性患者の頭の上に両手をかざしてエネルギーを整えているイラスト

当院の施術は、手を置いておくだけのような軽い刺激です。気持ちいい、リラックスする——そう脳が感じると、体は自分で元の位置に戻っていきます。この女性も、施術中はうとうとしながら、気づけば背中が伸びていました。姿勢は、がんばって作るものではなく、体が戻りたがっている場所に戻してあげるものなのです。

よくある質問

猫背矯正のベルトや器具は、使ったほうがいいですか?

無理に引っ張って伸ばす器具は、おすすめしません。背骨のカーブは体にとって必要なものです。器具で固定するより、体の歪みと支える力を整えて、自然にちょうどいい姿勢になる体を作るほうが、結果的に長持ちします。

猫背を放っておくと、どうなりますか?

丸まりすぎた背中は、首・肩・腰に負担をかけ、呼吸も浅くなります。「無理に伸ばす」のではなく、「ちょうどいいところ」に戻すことが大切です。放っておくのも、無理に伸ばすのも、どちらも体には良くありません。

子供の猫背も、同じ考え方ですか?

はい。子供にも「背筋を伸ばしなさい」と言うより、体の歪みを整えて、自然にまっすぐになる体を作ってあげるほうが効果的です。無理な姿勢は、大人も子供も続きません。

施術で、本当に姿勢は変わりますか?

この女性は、初回の施術のあと、意識していないのに背中が伸び、目線が上に向いていました。歪みを整えて支える力が戻ると、体は勝手にちょうどいい姿勢になります。

▶ あわせて読みたい:書き物のあと腰が伸びないのはなぜ?下を向く姿勢と胸の固さ

▶ あわせて読みたい:「なんかおかしい」と思ったら、早めに相談を|腰を痛めた直後の過ごし方(お風呂・座り方・休み方)

まとめ

はじめの問い「猫背は、背筋を伸ばして治すものなのでしょうか?」の答えは、こうです。

猫背は「悪」ではありません。背骨のカーブはバネの役割をしていて、無理に伸ばすと腰と背中に負担がかかり、骨も潰れやすくなります。目指すのは「ちょうどいいところ」に勝手に来る体。がんばって伸ばすのではなく、体を整えることで、姿勢は自然と変わります。

「猫背が気になる」「姿勢を良くしたい」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

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この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

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