久しぶりの運動は「ちょっとずつ」|プロの選手でも、いきなりはやりません

こんにちは。大阪府泉南郡岬町、和歌山市から車で5分のところにある久保整骨院の院長、久保です。

30年以上にわたり、延べ50万人の患者さんの健康をサポートしてきました。

「体が良くなってきたので、また運動を始めたい」
「前は、これくらいできていたから」
「久しぶりだけど、大丈夫だろう」

その気持ち、よく分かります。でも、ここに落とし穴があります。今回は、久しぶりの運動は「ちょっとずつ」という話をします。

テニスコートで軽く素振りをする女性のイラスト
目次

「2時間、やってしまいました」

先日来られた女性。体が楽になってやる気が出たので、久しぶりにテニスをされました。

うれしかったのでしょう。2時間ほど動いてしまったそうです。

その結果が、強い筋肉痛でした。太ももが、ずっと痛い。

「急にやったから、体がびっくりしているんですよ」——私はそうお伝えしました。

休んでいた体は、動きを忘れています

1. 筋肉は、使わないと落ちる

しばらく運動をしていないと、筋肉は少しずつ落ちていきます。これは自然なことです。

でも本人の頭の中では、「以前できていた自分」が基準のままです。ここにズレがあります。

2. 動きのなめらかさも、落ちている

筋肉の量だけではありません。体の動かし方、力の入れ方、バランスの取り方。こうしたものも、休んでいる間に鈍っています。

だから、同じ動きをしても、体には以前より大きな負担がかかるのです。

3. 「びっくりした体」は、痛みで知らせる

急に大きな負担がかかると、体は驚きます。そして筋肉痛という形で「使いすぎです」と知らせてきます。

太ももを押さえて筋肉痛につらそうな女性のイラスト

ひどくなると、肉離れになります

筋肉痛は、体からの警告です。ここで無視すると、次に起きるのが肉離れです。

  • 筋肉痛: 使いすぎて、筋肉が張っている状態
  • そのまま続ける: 張った筋肉が、さらに引っ張られる
  • 肉離れ: 筋肉そのものが傷んでしまう
  • こうなると、何週間も動けなくなる

「筋肉痛で済んで良かったですね」——この女性にも、そうお伝えしました。

プロの選手でも、いきなりやりません

私はよく、こんな話をします。

プロのスポーツ選手は、ケガから復帰するとき、いきなり試合には出ません。

  • まず、体を動かせる状態に戻す
  • 軽い動きから始める
  • 少しずつ、強さと時間を増やす
  • 体が慣れてから、実戦に近い練習へ
  • そして、やっと試合に出る
テニスコートで笑顔でテニスを楽しむ女性のイラスト

プロでもそうするのです。体を知り尽くした人たちが、時間をかけて戻していく。それなのに、私たちがいきなり元の量をやってしまうのは、無理があります。

どれくらいから始めればいいか

目安をお伝えします。

  • 以前できていた量の、半分以下から
  • 時間なら、30分くらいから
  • 翌日に強い痛みが出なければ、次は少し増やす
  • 痛みが出たら、その量は多すぎた。1段階戻す
  • 数週間かけて、少しずつ元に近づけていく

「物足りないな」と感じるくらいで止めておく。これが、長く続けるコツです。

施術のあとは、とくに気をつけて

施術者が女性患者の肩にそっと手を添え、女性がうとうとしているイラスト

もうひとつ、大事なことがあります。

施術を受けたあとは、体が楽になります。動きやすくなります。だから、つい張りきってしまうのです。

この女性にも、「明日はたぶん動きやすくなるので、やりたくなると思います。でも、気をつけてくださいね」とお伝えしました。

体が楽になったのは、これから良くしていくための土台ができたということ。そこで無理をすると、せっかくの土台がくずれてしまいます。

膝の痛みがほとんど無くなり、普段も体が軽く運動しても疲れ無くなった!
治療を受けて、仕事とスポーツにバリバリ励むことが出来ています。

「やりすぎた」かどうかは、翌日に分かります

その日の量が多すぎたかどうかは、翌日の体が教えてくれます。

  • 翌朝、体が軽い → ちょうどよかった
  • 軽い張りを感じる程度 → ちょうどよかった
  • 痛くて動くのがつらい → 多すぎた
  • 2日たっても痛みが残る → かなり多すぎた
  • どこか一か所だけ強く痛む → その部分に負担が集中した
太ももを押さえて筋肉痛につらそうな女性のイラスト

大事なのは、この結果を次に生かすことです。

痛みが出たら、次は量を減らす。楽だったら、少しだけ増やす。この繰り返しで、自分にちょうどいい量が見つかっていきます。

準備運動と、そのあとのケアをセットに

量を守るだけでなく、前後のケアも大切です。

  • 始める前: 歩く、腕を回す、足首を回す。体を温めてから
  • いきなり強く伸ばすストレッチはしない
  • 終わったあと: まず冷やして、ほてりが取れたら温める
  • その日は早めに休む
  • 翌日に痛みが残ったら、無理に動かない
リビングで横になってくつろぐ女性のイラスト

運動する時間より、前後のケアのほうが大事なこともあります。とくに久しぶりに始めるときは、そのつもりでいてください。

よくある質問

どれくらい休んだら、ちょっとずつ始めるべきですか?

1ヶ月ほど休んだ程度なら、体は比較的すぐ戻ります。3ヶ月、半年と長くなるほど、慎重に始めてください。目安は「休んだ期間が長いほど、ゆっくり」です。

筋肉痛が出ないと、運動した気がしません。

筋肉痛は、効いた証拠ではありません。むしろ、やりすぎのサインです。翌日に軽い張りを感じる程度がちょうどよく、痛くて動けないのは多すぎます。

若いころと同じようにはできませんか?

同じにはできません。でも、それは悪いことではありません。今の体に合った量で続けるほうが、結果的に長くスポーツを楽しめます。

準備運動はしたほうがいいですか?

はい、必ずしてください。ただ、ぐいぐい伸ばすストレッチではなく、体を軽く動かして温めるほうが効果的です。歩く、腕を回す、足首を回すなどから始めてください。

まとめ

久しぶりの運動は、必ず少しずつ。休んでいた体は、筋肉も動きのなめらかさも落ちています。急にやると体がびっくりして筋肉痛になり、ひどくなれば肉離れに。プロの選手でも、いきなりはやりません。

「また運動を始めたい」という方は、お気軽に久保整骨院までご相談くださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

ご不明な点はお気軽にお問い合わせください

完全予約制です。当日予約もお電話で受け付けております。

この記事を書いた人

院長 久保のアバター 院長 久保 院長 久保修一

久保整骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を持つ治療家です。臨床歴は35年以上、延べ50万人以上の心身と向き合ってきました。1995年に大阪府泉南郡岬町で開院。手技や鍼灸などの東洋医学的アプローチに心理学(NLP)も取り入れ、こころと身体の両面から、お一人おひとりの不調の原因にアプローチしています。

コメント

コメントする

目次